感動した本、心に残った本

「青春デンデケデケデケ」 芦原すなお

私は流行りモノが嫌い、というより流行に乗るのが嫌いです。よって芥川賞、直木賞受賞作などと世間が騒いでいる間はその作品を読みません。その唯一の例外がこの作品です。涙無くしては読めない感動ものではなく、ほのぼの、爽やかな青春ものです。著者の作品では他に「スサノオ自伝」「ミミズクとオリーブ」が好きです。

青春デンデケデケデケ

「火車」 宮部みゆき

4・5年前家にあった「龍は眠る」をたまたま読み、宮部みゆきの世界に引き込まれました。文庫版で700ページを一気に読ませる筆力には感嘆させられます。その作品群の中でもこの「火車」は他作品にはない構成で、私が一番気に入っているものです。他には江戸深川を舞台にした時代物がお薦めです。

火車

「国語入試問

世の中に本は数え切れないくらい有り、それを読む時間は限られています。となればどの本が面白いのか情報を集めて、できることならばハズレは読みたくない。私の場合その情報を与えてくれたのは友人たちでした。
また、私が浪人中、予備校の英語の先生がこんなことをのたまいました。
「君たちは幸せだ。この先君たちには有り余る時間と万巻の書物が待っている。ものを知らないということは、知るべき余地が沢山残されていることだ。『 The happiness of ignorance 』無知の幸せというやつです。」
これからも残りの人生でどれだけの本が読めるのか分かりませんが、1冊でも多くの良い本に出会えるよう、友人たちを大切にし、もっと情報を聞き出そうと思います。