一見、穏やかな地方都市に見える青森も、たくさんの問題を抱えています。そして解決するには、長い時間と労力が必要です。だからといって、途中経過が見えないままでは、不安は解消されません。そこで、私自身の掲げる目標(Vision)、そして現在までの活動状況(Action)をここに公開します。

「健康寿命延伸に向けた取組み」

2010年の全国の地域(都道府県と市区町村)、計1944地域を対象とする平均寿命を厚生労働省が公表した際、青森市の男性が全体のワースト4位であることが明らかになり、市民に大きな衝撃を与えました。
市では2014年度「あおもり健康づくりリーダー育成ゼミ」を開講し、10回にわたる座学や実地研修により個人の健康リテラシー(教養)を高め、ゼミ卒業後もリーダーの住む各地域において、健康づくりのための活動を継続していけるようサポートしています。私も1期生として地域の仲間とともに健康普及活動をしています。
2015年の調査結果では、青森市の男性平均寿命は78.9歳で、2010年に比較して2.4歳延びましたが、順位はまだ下から49番目です。健康寿命延伸の取組みはある一定期間頑張ればいいというものではなく、生活習慣を変えてそれを一生続けていく必要があります。
逆に言えば、一生涯継続できるような生活習慣を身に付けることが肝要です。

「次代を担う子どもたちの教育環境」

このHPを立ち上げた2007年度の青森市における児童・生徒数は26099人で、学校数は小学校53校、中学校21校でした。2020年度の児童・生徒数は19382人、学校数は小学校43校、中学校19校です。学校数は一定程度集約することはできましたが、複式学級を有する小学校がまだ4校あります。今後も少子化傾向が避けられない状況の中、限りある財源で、子どもたちの教育環境を整備していく必要があります。 私は少人数学級には賛成ですが、学校としては一定の規模を保っていく必要があると考えます。今後も地域との話し合いを前提としながら、次代を担う子どもたちのために、大人が何をしなければならないのか、真剣に考えて実行することを求めます。

「市民の役に立つ市議会」

2013年に制定した青森市議会基本条例は、その第1条において「市民の福祉の向上と市政の持続的な発展に寄与することを目的とする」と謳っています。 今の青森市議会について、「議会はよくやっている」「議会本来の機能を果たしている」と評価する市民は果たしてどれくらいいるでしょうか?おそらく「議会が何をやっているのか分からない」「議員の仕事が見えない」という声の方が、圧倒的に多いのではないでしょうか。だから「議員の数をもっと減らせ」「議員報酬を下げろ」という市民意見が出されるのだと思います。そのような声を真摯に受け止め、私は青森市議会を市民の役に立つ議会とするための改革の核に、「通年議会」と「政策形成サイクルの確立」を、活動の基本に据えています。 「通年議会」とは現在3,6,9,12月の年4回に分けて開いている定例会を、年間を通じた1回にしようというものです。通年議会にすることのメリットの1つは、「専決処分」を防止できることです。専決処分とは「本来議会の議決を経なければならない事項について、首長が自らの権限で決めること」です。過去には経営に苦しむ第3セクターに市が多額の貸し付けを専決処分で決めた例があります。こういう事態は絶対に避けなければなりません。 メリットの2つ目は、議会の議決を必要とする契約案件などについて、現在は「定例会が開かれて議決されるのを待つ」ということがしばしばあります。これが通年議会であれば、必要に応じて随時本会議を開いて議決することにより、業者との契約を迅速に締結することができ、着工までの時間を短縮することができます。 「政策形成サイクル」とは、私たち議員が議会報告会や日頃の活動の中でいただく市民意見を、政策に反映させるための仕組みです。市民の声は多岐にわたり、単に担当課に伝えて対応をお願いして済むものもあれば、中には予算措置が必要なものや、場合によっては条例化が望ましいものもあります。そのような多くの市民意見の中から、議会として何をどのような形で政策に反映させていくか、という仕組みを作るということです。