あっという間にあちこちに書き込みがあってとても喜んでいますが、ちょっと油断すると返事やら意見やら追いつかなくなりそうな気がしてきました。後れをとらないようがんばります。
まず東国原知事について。知事当選当時は正直「大丈夫かな」という思いで見ていましたが、いざ宮崎県議会が始まると見事なまでのその対応にビックリしました。というのはご本人自治体行政についても早稲田大学で仲間と猛勉強したらしいですが、何よりも野党の質問に対して自分の言葉で宮崎県のこれからを答えていたからです。おそらく選挙期間中も単なる知名度ではなく、本人の宮崎に対する思いが他の候補より勝っていて、それが有権者に伝わったのだと思います。さもなければ一つの県の将来を有名だというだけで一お笑いタレントにゆだねることなど無理だと、大阪府や東京都の例でみんな知っていると思います。
次に議員は役人より能力が劣るのでは、ということについて私の意見を。能力というのが「行政に関する知識」ということで言うならば、それはその通りだと思います。役人はその意味で行政のプロですから。しかしこのことは役人に限らず世の中全般に言えることではないでしょうか。建築士は建物の構造・工法・設計その他建築に関わる知識では誰にも負けないし、不動産屋は土地建物の取引(宅建業法)や法令上の制限その他不動産に関わる知識では役人よりありますし、食堂のおやじさんでもアパレル関係の営業マンでもそれぞれの専門知識では業界外の人間に後れをとることはないでしょう。行政に関しても同じだと思います。もちろん議員として勉強はしなければなりませんが、すべての行政課題についてにそれぞれの担当職員レベルまで知識を習得することは不可能です。
国政においてはその傾向はなおさらです。高い志を抱いて国会議員になった人も、あるいは何のために国会議員になったのかもよく解らないような人も、相手は東大卒を主としたキャリア官僚たちです。ハッキリ言ってなめられている国会議員も相当いるでしょう。日本では誰が総理になっても官僚組織が変わらない限り何も変わらないという意見もあるくらいです。
でもだからといって何もしなければ官僚の思うつぼですから、いかに役人に仕事をさせるか、官僚機構の仕組みを変えなければと頑張っている国会議員もいると信じたい気持ちです。地方でも国でも政治家が役人になめられるということは、その政治家を選んだ有権者がなめられているということです。議員はそのことをわすれてはいけないと思います。